古家再生投資プランナー
二○二二年二月から、一般社団法人全国古家再生推進協議会が認定する古家再生投資プランナーになるべく、オンライン講座を受講していた。古家再生投資プランナーになるにはいくつかの課題があり、不動産の知識を問う課題や利回り計算から逆算して購入価格を算出する課題が出される。またこのほかに、古家再生士が主催する内覧会に参加し、レポートの提出ももとめられる。
古家再生投資プランナーは、落とすための試験ではない。だが、認定までには時間をかけて取り組む必要がある。高くはないがそれなりにハードルはある。
古家再生投資プランナーになるにあたって課題提出がもとめられるのは、全古協の理念によるところが大きい。全古協はあくまでも空き家投資によって社会課題を解決をめざす団体であり、その理念に協賛する投資家をひろく募っている。その意味では利回りを重視する投資家や、すでに不動産の知識が豊富でみずから戦略をたてたい人には向いていない。
逆に、不動産初心者にとっては使い勝手がいい。
これから不動産投資のファーストステップを踏みだす人や、少額から不動産投資をはじめたいという人には全古協のシステムは利用しやすい。空き家投資で社会課題を解決するという人をつのり、これから不動産投資はじめる人を育てる。そこにマッチした人材を見極めるうえでも、古家投資プランナーの認定に一定のハードルが設けられているのだろう。
古家物件ツアー
四月中旬に課題提出とレポートを提出を終えたあと、僕は合否の結果を待つだけになっていた。結果がとどくには一週間ほどかかり、そのあいだはすることがない。今まで動画をみて古家の勉強をしたり、内覧会に行く準備をしたりと慌ただしかっただけに、課題を提出しおえたあとはいささか手持ち無沙汰だった。
待っているあいだの時間は、古家再生投資プランナーになりたいとそのことばかりを考えていた。投資プランナーにならないと、物件ツアーに参加することができない。物件ツアーに参加できなければ、古家を購入することができない。早く投資したいのにすることがない。イベント情報の物件ツアーを見るたびに、気持ちが焦れていく。