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【高岡3】ほんまちの家 蔵

奥へとつづく廊下には箪笥や漆器がならんでいた。箪笥はかなり年季が入っていて、時代を感じさせる。

いまは滅多にみなくなった火鉢。使ったことはないけど、むかし納屋で見たおぼえがある。なんだか懐かしい。

謎の富山図。立山を聖域に見立てて、地獄と極楽が描かれている。日本人が富士山をこよなく愛するするのは、江戸時代に流行した「富士講」の影響が大きい。これをあてはめるなら、富山の人が立山大好きなのは、むかしから伝わる立山信仰の影響ではないだろうか。

町屋の奥には蔵が鎮座している。残念ながら蔵のなかには入れないようになっている。それでも重厚な扉は迫力満点だ。さぞかし立派なお店だったのだろう。

高岡の町屋はだいたい中庭が設えてある。火除けの意味があるのかもしれないが、中庭は必ずといっていいほど店子の部分と居住建物を中間地点にある。どこの町屋も作りはいっしょなので、この様式はかなり徹底されている。

ほんまちの家 使い勝手

ほんまちの家のデメリットは、落ちつける場所がすくないことだ。パソコンを使うにも文机しかない。カウンターデスクでもあればちょうどいいのだけれど、建物そのものがそういうった発想でつくられていない。ただしそれは多くの北陸の家がかかる特徴でもある。空間はあれど居場所がない。

料金としては一泊6,000円ほどだ。ビジネスホテルと同じくらいの価格で、使い勝手はいい。なにより屋敷を一人で占有しているのがいい。ちょっとした贅沢感が味わえる。

音がしないのでとても気持ちが落ち着く。ぼおっと考えごとをするのに最適だった。だれもいない実家みたいな、それでいて邪魔されないから居心地がいい。

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