古家物件見学ツアーで高岡市にいったとき、ゲストハウスを見つけた。外からみると雰囲気のいい町屋で、内装がどんなふうなのか気になっていた。ちょうど金沢ツアーがあったので、今回の宿泊はこのゲストハウスにしようとおもっていた。金沢にきていながら、わざわざ高岡に泊まるというのが乙である。
金沢ツアーでの懇親会を早々に切りあげ、金沢駅までタクシーでむかい、普通列車にのって高岡にむかった。
到着するときは二十一時を超えていた。通常のチェックイン時間をゆうに超えていて気がひける。おそるおそる電話してみると、これから対応してくれるという。融通の利くところでよかった。どうやらスタッフの方が近くにすんでいて、遅い時間にもかかわらず、鍵の掛け方を教えてくれるらしい。
高岡駅をはなれ、急いでゲストハウスにむかう。繁華街でフィリピーナに腕つかまれたがそれを振りきり、十分そこらで現地に到着した。
スタッフの方がいて、さっそくカードキーの操作をおしえてもらう。だが、うまくカードキーが作動しない。あたふたするスタッフの方を尻目に、内心、鍵なくても全然問題にならないですけどねなどとおもう。
だってここは治安の優れた高岡。東京ならまだしも、一時間くらい鍵をかけずに出かけたとしても、なにも起こらないだろう。