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【金沢3】古家物件ツアー

金沢 三件目

もりの里をながめながら山側環状線を走り、金沢市街地にもどってくる。三件目は浅野川ちかくにあるエリアだ。住宅地なので、武家社会ではなく庶民の街である。台地のうえではなく川沿いにほどちかいことがそれを物語っている。

住宅が密集しているせいか道路がかなり狭い。これだけせまいと、冬の時期に雪がつもったら車が出られなくなる。この密集度合いは、高岡にはなかった。

三件目にしてようやく古家らしい物件が登場する。この日参加した男性は、三ヶ月連続してこの物件をみているらしい。ようやく工事入ったんですねといい、工事の進捗具合を確認していた。

なかなか古い物件である。しかもボロい。床の汚れ具合なんか年季が入っているし、畳がべこべことへこんでいる。天井をみると板がたわんで落ちかけている。

こちらの物件はリフォームプランが出来上がっていて、居間と広間を抜いてリビングにするらしい。さぞかしリフォームしがいがあるだろう。家のつくりでいうと、金沢の物件は細身な感じがする。高岡でみた北陸の家は横にがっしりした印象だが、金沢のそれは横に広がることなく縦長だ。

金沢 四件目

四件目は、近江町市場のほど近くにある物件だ。金沢でも街中エリアで、まさかこんなところに古家があるなんて。空き家問題の根深さをかんじる。

いざなかに入ると、かなりボロかった。古家は見慣れているけど、これは、過去一二を争うくらいのボロさだ。畳のうえを普通に歩けないのだから相当ひどい。リフォームするにしても柱と屋根しか残せないのでは? と思ってしまう。エリアが抜群なだけに、ボロさ加減が際立つ。

二階にのぼるとさらに傾斜がひどくなり、歩いただけでよろけてしまう。この状態だと住むこともままならない。実家の納屋のほうがマシな気がする。この傾斜でリフォームできるのだろうか。立て直したほうが早い気がするけど、再生士の頭にはリフォームの妙案があるのだろう。

勉強会

勉強会は株式会社カラーズバリューの金沢支店でおこなった。金沢支店といいつつ、場所は金石にある。金沢駅から車で二十分はかかるから、距離的に金沢とよぶのは抵抗がある。鶴来といい金石といい、行ったことない石川の地に二回も足を踏み入れるなんて今日は貴重な日だ。

勉強会では予想家賃とリフォーム代をあわせた投資額、利回りを算定していく。無難にいくと寺町の物件で、入居付にも困らなそうだ。鶴来は魅力的な物件だが、家賃五万が限界だとおもう。投資としてはリスクとリターンが釣りあわない。

三件目は二棟いっしょに買うとおもしろいが、それだと投資額が一○○○万円を超えるので資金的にむずかしい。もちろん一軒だけ買ってもいいのだけれど。

さいごの街ナカにあったボロ家だが、やはりリフォーム代が一○○○万近くかかる。もちろんそれくらいあっても採算はとれそうなエリアだが、それなら関東の古家を買う。入居者も十万出して借りることを考えると、駅近マンションを選ぶ気がする。わざわざリフォームした戸建を借りるとは思えない。

では民泊ではどうだろう? 民泊なら単価で稼ぐことができる。しかしそれも簡単ではない。このエリアはもっぱら観光地で、他の民泊業者が多数いるからだ。賃貸で競争しなくてもよくなるが、こんどは民泊で競争するはめになる。そのなかで勝ち抜くのはそれはそれで労力がいる。なかなかいい画が浮かばない。

ということで、今回の物件ツアーは買付なしにおわった。

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