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【大阪・天王寺2】古家物件ツアー

#天王寺 二件目

二件目は、角地にある長屋風テラスだ。またもやテラス。大阪の地にはこの手の建物が多いのか。

古さはあるが状態は悪くない。キッチンはそのままいけそうなほどしっかりしている。どのくらいリフォームするのか判断がむずかしい。キッチンは入れ替えるんですか? と再生士に聞いたところ、ガスコンロだけ交換するとのこと。なるほど、残すところはのこす。無駄にお金をかけないのが古家再生の特徴だ。

大阪の家の特徴として、階段が急なことがあげられる。建物面積がとれないから、階段のスペースもなくなり急になるのだろう。また古くから人口が集積する街なので、快適性より、狭くても住めればOKといった思考なのかもしれない。最低限住めればいいやと。

二階にいくと押し入れと仏壇のある部屋、その横には洋間があった。家賃は五万八千円くらいだろうかとのヨミを入れる。

大阪ではひとり暮らしの長屋風の物件がひとつの典型になっている。車社会ではないので、駐車場は考えなくていい。むしろ駅から歩いてどのくらいかが重要なファクターとなる。そのあたりの考え方は富山金沢とちがう。

またいい物件というより、手頃な物件になっているのも特徴だ。多少小さくとも、安いほうが優先されるようで、その根底にあるのは大阪商人のお得かどうかといった発想ではないだろうか。そう考えると少額投資からはじめられる古家再生の発想も、利回り重視となっている投資スキームも、大阪特有の発想かもしれない。

#天王寺 三件目

大阪市住吉区をはなれて道路を南下し、堺市にむかう。川をこえて堺に入った途端に街並みが変わる。あきらかに日本家屋調の建物や塀と門をかまえた屋敷が増えた。ひょっとして、豪商の建築様式をまねているのだろうか。そしておもしろいのは、その土地その土地で建築様式が似通ってくることだ。大工さんのくせみたいなものが家に反映するのか。それともオーナーのリクエストがそうさせるのか。いずれにせよ不思議な現象である。

空き家物件の出物としては、じつは堺市のほうがいいらしい。再生士いわく、ここの空き家はハズレがないと満面の笑みだ。よほど自信があるのだろう。こういった局所的な物件情報は現地にこないと入手できない。

三件目は傾斜地に造成したような物件で、一階相当部分がガレージになっている。駐車場があるのはありがたい。でもそこでハタと考えこむ。駐車場があることで家賃がいくらになるのだろう。
やばい、まったく読めない。いままで大都市での駅で生活するような物件で家賃設定をかんがえたこともなければ、そういった地域で駐車場があった場合家賃相場どう変動するか考えたことがない。経験のなさがモロにでる。

なかはそれなりに古かった。ボロまでいかないが適度に荒れている。5DKなので一人住まいというより、ファミリー向けの物件になるだろう。仮に家賃六万だとすると、リフォーム代がかかるので利回り13%くらいだろうか。旨味という意味ではすこし足りない。だとすれば、長屋のほうが狙い目だ。

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