本場大阪の物件ツアー
地下鉄昭和町駅ちかくにあるスギ薬局まえに行くと、大阪の再生士の他に五、六名の投資プランナーが集まっていた。あとからやってきた人もあわせると参加人数は総勢一○名くらい。この時点ですこし驚いている。人多すぎじゃない?
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富山の物件ツアーはたった二名で、投資プランナーの資格をもった人はいなかった。いってみれば古家素人のあつまりである。物件みてまわるのも気楽なものだった。金沢のときは参加人数三名で、わきあいあいな雰囲気だった。それに地元とはいわないが、金沢は知らない土地ではないし、どこか安心して臨めていた。
しかしここは大阪の天王寺エリア、完全アウェーの地だ。参加人数からして多いし、活気がある。なにより再生物件を多くもっているベテラン投資プランナーがいて、すでに情報交換をはじめている。なんだか古家持ちのダンナ衆のサロンのようだ。これが古家再生の本場かとおもうと、気後れしてしまう。
天王寺 一件目
一件目は完成物件からのスタートだった。住吉区にある長屋風テラスで、一人住まい用のお宅を内覧する。
うれしかったのはここが、オンライン講座でよくみかけたテラス物件だったこと。念願のテラス物件に出あえて感動もひとしおだ。隣の家をつながっている連棟。そうそう、これが見たかった! 心のうちで喝采する。
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一階が三○㎡、二階が二三㎡しかなく、手狭な感は否めない。だが、いい意味でコンパクトである。むしろ賃貸としてかんがえるなら、これで十分なのだ。
キッチンがリフォームされ、白を基調とした内装に新調されている。すごく良いリフォームだ。家賃も六万から五万八千円と手頃な設定。最寄りの駅から十分圏内で、これだとすぐに入居者が決まるにちがいない。アウェーの地とはいえ、それくらいはわかる。